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風邪

  風邪をひいてしまったようで、鼻水が出て咳が出てのどが痛くて熱っぽさがある。 月曜日と火曜日は珍しく街中に出かけた。そのどこかで風邪を貰ってしまったのだろう。来週月曜のゼミの担当になっているので準備をしなければならないのだが、大学では勉強と研究をして家ではだらだら休むという切り分けをしているので、家では集中してゼミの準備をするのが難しい。薬局に行ってよく効きそうなキラキラした箱の薬を買ってきて飲んだので、早く良くなって欲しい。 秋学期が始まって3週間ほどたった。夏休みの間は自由に使えていた時間がゼミや授業で潰されて憂鬱ささえ感じていたが、今ではだいぶ慣れてきた。とはいえ、もとからゼミというものがあまり好きではないので、ゼミの準備をしたりゼミに出席するのに時間を食われるのは嫌だなあと思っている。読みたい教科書や論文があって、それについて議論するために主体的にやるならいいが、成績評価のためにやるゼミは自分の担当分しか真面目に読まないし、その内容さえちゃんと覚えられている気がしないので、やる意味がどれだけあるのだろうかと考えてしまう。それでも、僕はこの世の全てのことに意味があり全てのことに意味は無いと思っているので、とりあえず出席して担当回は準備して発表しとけばいいやという気持ちでゼミに参加している。 僕が研究している宇宙物理学も、そんな意味があって意味のないものの代表例の一つだと思う。宇宙物理に限らず、基礎科学はその成果が応用されるまでの時間間隔が長い、あるいは現在では応用先が無いといったことから、工学系の研究と比べて意味がないと言われがちであり、特に宇宙物理学は、例えば銀河形成の物理が分かったところでそれを日常生活に応用することは無いだろうから、最も役に立たない研究分野の一つだろう。だけども、未知のことを理解して知の領域を広げようという試みは、人類が文明を開化させてそれを発展させていくための基礎であり、自然科学にせよ人文科学にせよ、科学をするという人間活動はこの文明の中で欠かせない活動であると思っている。生物の多様性はほぼ無批判に尊重され(ているような気がす)るのに、人間活動の多様性はどうして役に立つか立たないかで議論されるのだろうかと疑問に思っているが、それは我々が資本主義社会の中で生きているからなのだろう。