中国への移住 1
今年3月に大学院博士課程を修了し、4月から浙江大学のポスドクになった。正確にはまだポスドクとして採用されていないのだが、これについては後述する。4月17日に浙江省杭州市に移住したので、移住に関することや杭州での生活について書く。 海外に行くつもりなら早めに行ったほうがいいと多くの人から聞いていたので、ポスドクは海外で探していた。実際、キャリアの途中で海外に移住するのは人生設計上いろいろと不都合が多いので、今のうちに海外に来て良かったと思う。 ポスドクはいくつか応募を出したが、ほとんど通らなかった。僕のことをよく知っている人たちからはオファーをもらえたが、出版済み論文が1本しかない状況では公募の競争でポジションを得ることができなかった。浙江大学の現ボスは共同研究者で、彼からは1月8日にオファーをもらっていた。その後も他のポジションを模索していたが、2月15日に彼のオファーを受け入れてポスドクの着任先が浙江大学に決まった。 当該ポスドクポジションは博士号を持っていることが採用条件で、採用手続きに3ヶ月程度を要する。博士号を取得したのは3月末だったため、7月ごろまで正式採用を待たなければならないが、採用手続きが完了するまでは招聘研究員として在籍させてもらえることになった。 海外移住をするのは面倒だ。ようやく大学院が終わるのだからゆっくりさせて欲しかった。あまり早いと準備が間に合わないし、遅いと経歴に穴が空く。4月17日に行くと決めたのは3月4日だった。家財等を持っていくのは面倒なので、最近1年以内に来た服以外は全て捨てることにした。本や家電小物を処分するのにジモティーやYahooフリマを使ってみたが、一つ一つの品物を売るのに交渉して発送するのが面倒だったので、Value Booksやブックオフオンラインでまとめて処分した。冷蔵庫、洗濯機、ベッドなど大型のものは不用品回収業者に頼んだ。部屋は退去直前の1週間で片付けて4月15日に退去した。 昔 と何も変わっていない。 招聘研究員として在籍する間は訪問(F)ビザで滞在することになった。このFビザでは1回のみの入国と90日間の滞在が認められる。ビザは大阪のビザ申請センターで申請して5日程度で発行された。 採用手続きのために犯罪経歴証明書が必要なので、警察で犯罪経歴証明書を申請した。申請のためには海外に90日間以上滞在して労働ビザ...